チャンピックスを使う前に禁煙の気持ちを固める

タバコには、様々な種類の有害物質が含まれており、健康に対して深刻な悪影響を及ぼすことが判明しています。
このために、昭和41年度の調査で83.7%だった成人男性の喫煙率は、平成29年度の調査では28.2%と、かつての約3分の1にまで減少しています。
これは、20歳代~60歳以上まですべての年代で減少しているので、最初からタバコを吸わない人の割合が少なくなっただけではなく、多くの人が禁煙に成功したということを表しています。
なお、様々な種類の禁煙グッズが考案されている中で、現在最も確実な方法として知られているのがチャンピックスという内服薬です。
禁煙外来を設置している医療機関などで処方されており、成功する確率は約50%と報告されています。
脳内の受容体に作用することにより、タバコを吸わなくても大丈夫なうえに吸っても美味しくないという状態を形成して、自然とタバコから離れられるという仕組みです。
このために、これを身体に覚え込ませるために、チャンピックスは服用をスタートしてから1週間の間はタバコを吸っても構わないとしています。
これにより、いきなりタバコを止めるよりもスムーズに禁煙に取り組めるので、全くつらい思いをすることなく禁煙に成功するというケースも少なからず報告されています。
ただし、体質や感受性には個人差があるので、チャンピックスを服用した人の全てが簡単に禁煙に成功したというわけではありません。
クリニックによる報告でも半数以上は失敗しているので、大変な思いをした挙句に乗り越えることが出来ないというケースも充分に起こり得ます。
つまり、チャンピックスを服用しさえすれば誰でも簡単に禁煙に成功できるというわけではないので、安易な気持ちでチャレンジするのは適当ではありません。
ちなみに、禁煙外来で失敗してしまった場合は、初めて診察を受けた日から1年が経過するまでは健康保険が適用されないので、その期間は自己負担となってしまいます。

禁煙は中途半端な気持ちでは成功できない

タバコには強い中毒性を持つニコチンという物質が含まれているので、これが体外に完全に排出されるまでの間は吸いたくてたまらないという非常につらい状態となります。
この大変な状態は、2日~3日程度続くので、ほとんどの人は我慢できなくなり挫折するという結果となります。
これが、禁煙が難しいと言われている仕組みで、気持ちだけで乗り越えるいわゆる根性禁煙という方法で成功する確率は、限りなく0%に近いとされています。
これに対してチャンピックスは、脳内の受容体に作用することにより、快楽物質のドーパミンが少量だけ分泌されるので、タバコを吸わないことにより感じる渇望感はかなり緩和されます。
また、チャンピックスを服用している時にタバコを吸ってもニコチンが受容体に結合することが出来ないので、快楽物質が分泌されることもありません。
つまり、タバコを吸っても美味いと感じなくなるということです。
ただし、チャンピックスを服用した人の約半数が禁煙に失敗しているという結果が報告されているように、誰でも確実に成功できるというわけではありません。
失敗する理由としては、分泌されるドーパミンが少ないので求めているレベルの気持ちよさが得られない、口寂しさについ負けてしまうなどいくつか考えられますが、いずれにせよ中途半端な気持ちでは成功する確率は低くなってしまいます。
なお、それではどのようにして取り組めば良いのかというと、ある程度の我慢が必要であるということを認識したうえでチャレンジするのが適当です。
どれほどつらく感じたとしても根性禁煙よりははるかに楽であることは間違いないので、意志を強く持って取り組みさえすれば、おのずと成功という結果につなげることが出来ます。